WEBサイトのSEO対策で、最も効果が現れる重要な場所と言えば「タイトル・タグ」です。
あくまでも、セオリーなので数文字の誤差があるみたいですが、
ここ数年は、26文字から28文字がベストと言われてています。
この文字数に伝えたい事をまとめ切るのはテクニックが必要です。
欲張るとあっという間に文字数オーバーで再考という羽目に。
そのさらに半分の文字数制限のあるシビアな世界もあります。
Yahoo!ニュースのトピックスのタイトルは13文字ルールです。
13文字で記事の内容を要約し、クリックに導く訳ですから、相当なワードセンスが必要とされるでしょう。
コピーライターの僕は、時々「自分だったらこう書くな」とか、そんな目線でチェックしています。
13文字より少し多いですが、
昔から日本には17文字で表現する世界があります。
それは、俳句と呼ばれ、五・七・五の3つの句から構成され、
季節を表す季語を盛込むルールがあります。
【あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒】
かの有名な「おくのほそ道」で松尾芭蕉が仙台で詠んだ句です。
目を閉じるとその情景が浮かぶような染み入る作品ですよね。
ちなみに、夏の句です。
一方、同じ17文字でも、季語が不要で、
伝統的な格式を重んじる俳句と比べ、くだけた内容や表現でもオッケーなものが川柳です。
俳句は詠み手が実名を使用するのに対し、
川柳は「俳号」と呼ばれる、いわゆるペンネームを使用するケースが多いのです。
その理由は、諸説ありますが、
川柳は社会風刺や皮肉を表現することが多いので、
本名を出すと思い切った表現にブレーキがかかっちゃうから。という事のようです。
ぼくも場合に応じて実名とペンネームを使い分けて活動しています。
そのペンネームがこちら。
『波上 カケル』
はじめまして。ハガミ・カケルと申します。
文字通り、サーフィン大好きな人って感じで。
コラムのタイトルにもあるように、
結局、「海に入れればオールオッケー」な単細胞生物なのでこの名前になりました。
でも、ペンネームがアレだからって、ふざけてる訳ではなく、真面目に取組んでいます。
17文字のコピーライティングとも言うべき「川柳」を投稿する時はこちらの俳号を名乗っています。
川柳には、必ずお題があります。
それを五・七・五で、どう表現するかは自由です。
これは、クライアント様の課題に対して、コピーストラテジー策定を提案するのに似ています。
ところで、中小企業診断士の日っていうのがあるのをご存知でしょうか?
https://chusho-sympo.jp/
僕は知りませんでした。
ただ、同時開催の川柳コンテストに応募した事がきっかけで知る事が出来た次第です。
今回の川柳のお題は「ピンチ」でした。
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ピンチをチャンスに。今こそ企業に寄り添う中小企業診断士でありたいという思いからお題を決めました。
その時の喜怒哀楽を斬新な発想と視点で17音の川柳にしてください。
(引用元:J-SMECA)
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事前に応募総数1581句の中から、入選句を10句に絞り、事前インターネット投票に加え、
当日、審査員と一般投票により優秀作品3句を決定し表彰するという審査方法です。
このコンテストでぼくの作品が最優秀賞を戴きました。
【経営が 傾いたのは コロナ前】
芭蕉先生の風情ある作品に比べると、品がないですが、審査員の先生方は「切り口」を褒めてくださいました。
文字で「クスッ」を引き出すのが仕事ですから、コピーライターの仕事しては、大成功ですね。
実名よりペンネームの方が結果がいいなら、いっそ改名しようかな。
今回戴いた賞金3万円は改名費用に使うのもありだな。
実は、川柳を考えている時、毎回、頭に浮かぶ写真がこれです。
今から14年前の2006年、JPSA(日本プロサーフィン連盟)の試合の取材のため、仙台に行った時のツーショット写真。
満面の笑みの社長の隣にいる、色白の男性こそ、芭蕉先生です。
もはや、色白って言うレベルではない程、真っ白ですが、
自分を放っぽり出して、仙台新港にサーフィンしに行った色黒な川柳詠みに飽き飽きしていた社長にとっては、
優しそうな美白の俳句詠みが、新鮮だったのでしょうね。
口に出さずとも、社長の笑顔が物語っております。
ひとまずコンテストの結果に、白黒付ける事が出来てよかったです。